風を切って走る爽快感はバイクならではの醍醐味ですが、最初から何日もかけて遠くへ行くのは少し勇気がいるものです。そこでおすすめしたいのが、一日のうちに帰宅できる日帰りツーリングです。宿泊の準備が不要なため思い立ったときにすぐ出発でき、体力の消耗も抑えられるため、バイクに乗り始めたばかりの方に最適です。この記事では、無理なく一日を満喫するためのプランニングのコツについて詳しく解説していきます。
無理のない走行距離と目的地選びのポイント
初心者の方が日帰りツーリングを計画する際、最も重要なのは欲張りすぎないことです。慣れないうちは、一日の総走行距離を150キロメートルから200キロメートル程度に設定するのが理想的です。これくらいの距離であれば、適度に休憩を挟みながら、明るいうちに帰宅することができます。目的地は「美味しいランチを食べる」や「絶景スポットで写真を撮る」といった、明確でシンプルな目的を一つ決めるのが良いでしょう。
目的地が決まったら、そこに至るまでのルート選びにも工夫が必要です。高速道路を多用すれば早く着きますが、風圧による疲労が溜まりやすいため、一般道のバイパスや流れの良い郊外の道を組み合わせるのがおすすめです。また、目的地周辺にバイクを停めやすい駐輪スペースがあるかどうかを事前に確認しておくと、現地に到着してから慌てることなくスムーズに楽しむことができます。無理な計画は事故の元にもなるため、ゆとりを持ったスケジュール作成を心がけてください。
疲労を溜めないための休憩と時間管理
日帰りツーリングを最後まで安全に楽しむためには、休憩の取り方が鍵となります。バイクの運転は全身の筋肉を使い、想像以上に神経を消耗します。目安としては、1時間から1時間半に一度は必ず休憩を挟むようにしましょう。道の駅やコンビニエンスストア、景色の良いパーキングエリアなど、あらかじめ立ち寄りそうな場所をルート上にいくつかピックアップしておくと安心です。
休憩時には、ただ座るだけでなく、軽くストレッチをして体をほぐしたり、水分を十分に補給したりすることが大切です。また、時間管理においても「早めに出発し、早めに帰る」のが基本です。特に夕暮れ時は視界が悪くなり、気温も急激に下がるため、不慣れな道での走行は危険が増します。午後3時か4時頃には帰路につくようなスケジュールを組むことで、渋滞を避け、心に余裕を持って一日を締めくくることができます。時間に追われるのではなく、時間をコントロールすることが、ツーリングの満足度を高める秘訣です。
天候と体調に合わせた柔軟な判断力
バイクは天候の影響をダイレクトに受ける乗り物であるため、当日のコンディションに合わせた柔軟な判断が欠かせません。前日にしっかり計画を立てていても、当日の朝に天気が不安定であったり、自分の体調が優れなかったりする場合は、勇気を持って中止や延期を選択することも大切です。日帰りツーリングの良さは、また次の週末にでも簡単にリベンジができる気軽さにあります。
また、出発前には必ずタイヤの空気圧やブレーキの効き、ガソリンの残量といった車両の点検を行ってください。トラブルを未然に防ぐことが、楽しい思い出を作るための第一歩です。服装についても、気温の変化に対応できるよう、脱ぎ着しやすい防寒着やレインウェアを常備しておくことをおすすめします。準備を万端にし、無理のない範囲で経験を積んでいくことで、次第にバイクを操る楽しさや、風景と一体になる感覚をより深く味わえるようになるはずです。